今回のタイ旅行はフィリピン航空を使用したのだが、帰りの便は7月に導入されたばかりのA350機に乗ることになった。現在フィリピン航空のエアバス機は中距離線が中心で、長距離機はボーイング社のB777が占めているが、このA350機は航続距離が8000キロと長いため今後ロンドンやニューヨーク便などにも運用されるらしい。

で、乗り心地はどうかと言うと正直ライバルB787の方がずっと上だと思うのだけど、しかしフィリピン航空にしては珍しく各客席に大きめの液晶モニターがあってオンデマンド方式で映画が観れるので(キャセイパシフィック航空なら20年前からあるけど)、まあ道中ヒマだから一本映画を観ようと思ったのだが・・ふと見るとイヤホンが無い。

 あれ?後で配るのかな?と思って離陸から巡航飛行入りまで待ったのだが、それでもイヤホンを配布しに来ないのでキャビンアテンダントに頼んだところ、相手は平然と「イヤホンは配らないので、あなた自身がお持ちのものを使ってください」と言うのには一瞬・・・となってしまった。

 要するにケータイで使う奴を差し込めば音が聞けますよ!とい言いたいらしいが、そんなのこっちは持ってないから頼んでいるのだ!言ったところ、このCAのネーちゃんは「じゃあ音は聞けないので雑誌でも読んでてください!」と素っ気なく言うやスタスタ歩いて行ってしまうではないか・・。

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 はぁ?である。それで周りを見回すと5人に一人くらいは映画を見ているものの、あとは手持ち無沙汰そうにしていて、筆者とCAの会話を聞いてた白人ハゲオヤジなど不貞腐れて寝てしまったのだが、いつもの事だけどフィリピン人って本当にこういうところが抜けてるんだよな・・と呆れてしまったのだ。

 ただイヤホンなしでも画像は観れるからドッキリカメラみたいなジョーク番組やサッカーゴール名場面集でも「音無し」で観ようと思ったら・・こういうのが無いんですよ、ただの一つも。あるのはジャズとかロックのmp3音源やテレビドラマだけで(それも数が非常に少ない)、音が聞けなきゃ話にならんわけよ。

 ほんとにつくづく気が回らねえな・・。まあ確かにイヤホン配ると持って帰っちゃうのがフィリピン人の習性だから「自分で用意してください」というのはサービスなり商品を提供する側の論理では正しいのだろうが、提供される側全員がオンデマンドシステムを利用できないではないか・・という普通なら理解できる視点が欠落ちゃうのがフィリピン人なのだ。

 しかもそれがこの鳴り物入りで登場した新型機で露呈しちゃうというのは、本当に抜けているというか、これだったら旧型機に乗った方がよっぽど良かった訳だけれど、たぶんこういう客の失望感にもCAたちは気が付けず、会社の上層部には「どの搭乗客もA350の素晴らしさに感動してました!」なんて報告してるんだろうな・・。
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