筆者はウィスキー党だが性格的に短期決戦型なためサッカー観戦の際は飲むのはビールにしている。これなら2時間の試合中ずっと飲んでいられるからで、毎週末夕方になると近所のスーパーでサンミゲルの1リットル瓶を2本買ってきて冷蔵庫に冷やしておくのだ。

サンミゲルのアルコール度数は日本のビールとだいたい同じ5%、2リットル分の純アルコール量を計算すると100ミリリットル。一方ウィスキーだと2時間で軽くボトル半分くらいは呑んじゃうから720ml/2*40%=144ミリリットルと三分の一ほどビールの方が健康的である。

ところが不思議なことに翌日やけに残るのだ。それも二日酔いとは違うなんだか頭の中に氷の粒が何個か入ったような奇妙な感覚である。それで自分も年を取ったもんだな・・と思っていたのだけれど、1か月前にバンコクにいた際にいつもより5割増しの3リットルのビールを毎晩欠かさず呑んでいたのだが、この奇妙な頭痛はしないではないか・・。

ひょっとしてウィスキー同様にビールにも混ぜものをしてるんじゃ・・。その時そう言う疑惑が頭をよぎったのだ。これ以前の日記に何度も書いたけど、フィリピンで買うジョニー・ウォーカーやシーバス・リーガルは他の国で売られているのとは別物と言って良いほどの粗悪品なのである。

フィリピンに移住して5年もたってビールの、それも最大手のサンミゲルの品質がおかしい事に気が付いたのは前述のとおり筆者はウィスキー党だからで、ふだんレストランで呑む場合も一番メジャーな320ミリリットルの小瓶を2本空けるくらいだから異変に気が付かなかったのだ。

それでここ半月ほどはウィスキーのソーダ割りに切り替えたのだが、さてパッシグの病院で結核の定期検査に通っている義父が我が家に遊びに来たのでサンミゲルビールの混ぜ物疑惑について話したら、ああ、それはソルフェートが原因だな・・と聞きなれない単語を言ったのである。 

Sulfate+(SO42-)+&+Chloride+(Cl-)

実はこの義父10年前までフィリピンじゃ割と有名な食品会社の工場管理屋として働いていたからこの手の話には詳しいのだ。で、話を聞いてるうちにソルフェートというのはどうも防腐剤である事が判って来たのだが、フィリピンじゃどの会社もビックリするくらい防腐剤を使っているのだ・・と話し始めたのだ。

しかし食品って含有物の規制法とか社内規定とかあるんじゃないですか?と言ったら、そりゃあることは有るけどどの会社もそんなの守っちゃおらんよ!と笑う義父。そして義父は「ワシのいた会社じゃ商品や顧客によって防腐剤の使用量を調節してたんだ」と実に呆れた話をし始めたのだ。

これ、どのスーパーマーケットも冷蔵倉庫は維持費がかかるからほとんどの食品は常温倉庫に放りっぱなしで、在庫管理どころか先出し先入れさえも出来てない・・というのである。そのため一旦仕入れた食品は結構な確率で劣化してしまうのだが、大手スーパーほど「この商品は腐ってるぞ!」と大量の返品を押し付けてくるらしい。

もちろんそんなのちゃんと管理できてないスーパーが悪いのだけれど、しかし取引を切られれば食品メーカーは生きていけぬから泣く泣く応じざるを得ない訳で、そうなると当然利益を圧迫するから経営層から「もっと防腐剤をぶち込んで返品を無くせー!」と頻繁にプレッシャーが来たのだそうだ。

という事はビールもそうなんですかね?と義父に問うと、そりゃフィリピンのあちこちの店でビールがどう保管されてるのか見りゃわかるだろ!どこもかしこも棚ざらしどころか店の裏の空き地に積んであるだけで、朝から晩まで雨や強い日光にさらされて・・と面白そうに語る義父・・。

顧客や商品ごとに防腐剤の量を調節する・・という義父の説を参考にサンミゲルビールの商品群をみたら、一番回転が速そうなのは320ミリリットルの小瓶で、その一方で一番遅いのはなんとかフレーバー味なんてニッチな瓶と、やっぱ一番容量が多い1リットル大瓶だよなあ・・。やっぱ小瓶でないとダメか。

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